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宮城県


せんだいじょう


本丸跡にある伊達政宗騎馬像

仙臺城鳥瞰図
仙台城(青葉城) (宮城県仙台市青葉区)
天守:なし  日本100名城
戦国期の主な歴史
着工以前に虚空蔵城という山城があったといわれる。
1600年 伊達政宗によって縄張りが行われる。
1601年 政宗によって築城が始まる。
1602年 一応の完成を見る。
1636年 政宗、江戸にて死去。
1637年 政宗の嫡男・忠宗によって二の丸の建設が始まる。
1639年 二の丸が完成し、藩政の中心が本丸から二の丸に移る。
(メモ)
 築城してから江戸時代を通じて伊達家の居城となった。
 築城時は、関ヶ原直後で世の中が不安定でもあり、戦国の世を生き抜いた政宗らしい堅城となった。しかし、江戸幕府に遠慮して天守は築かれず、天守台のみ造られた。
 復元された大手門隅櫓以外に、これといった建造物はないが、石垣が多く残っており、特に本丸北面の石垣は壮大。博物館の裏側には政宗時代の石垣も残っている。
 伊達政宗の兜は「スターウォーズ」の名キャラクター「ダースベーダー」の仮面のモデルになったともいわれる。
本丸北面石垣 大手門隅櫓(復元) 政宗時代の石垣

仙台市博物館

伊達政宗所用 黒漆塗五枚胴具足
(重要文化財)

仙台市博物館
(三の丸跡)


<見れた展示物>  
紹介している展示物は常に見れるとは限りません。

伊達政宗所用 黒漆塗五枚胴具足 (重要文化財)
 金箔押弦月の前立兜が特徴的な具足。胴は持ち運びに便利な仙台胴と呼ばれる五枚胴。前立以外に無駄な装飾を省いた実戦向きな具足でありながら、見た目も美しく、その前立さえ、左右非対称とすることで太刀の振り回しに配慮されたものになっている。


豊臣秀吉所用 伊達政宗拝領 銀伊予札白糸威胴丸具足 (重要文化財)
 奥州仕置のとき、宇都宮に立ち寄った豊臣秀吉が、出迎えに来た伊達政宗に与えた具足。熊毛の兜に金箔押軍配団扇形の前立と後立が施されているのが特徴。



ずいほうでん

瑞鳳殿 (宮城県仙台市青葉区)
 伊達政宗の遺言により、政宗逝去の翌年1637年に仙台藩2代藩主・忠宗によって創建された政宗の霊屋。
 瑞鳳殿以外にも2代・忠宗の感仙殿、3代・綱宗の善応殿などがある。
(メモ)
 創建当時のものは、残念ながら戦災で焼失してしまい、現在あるのは1979年に再建されたもの。その後、2001年の改修で創建当時の外観が甦った。



おおさきはちまんぐう


御社殿(国宝)

長床(重要文化財)
大崎八幡宮 (宮城県仙台市青葉区)
 伊達政宗が、旧領米沢で代々崇敬してきた成島八幡宮と、奥州管領だった大崎家が崇敬してきた大崎八幡宮を共に祀って創建した神社。
 社殿の造営は、豊臣家に仕えていた当代随一の工匠たちによっておこなわれた。
(メモ)
 仙台城や瑞鳳殿は、戦災で焼失してしまったが、この神社は戦災を免れており、社殿が国宝、長床が重要文化財に指定されている。



しろいしじょう

白石城 (宮城県白石市)
天守:木造復元天守  続日本100名城
戦国期の主な歴史
戦国期以前 代々、白石家が城主をつとめる。その後、白石家は伊達稙宗(政宗の曽祖父)の時代に伊達家臣となる。
1586年 伊達家臣・白石宗実、宮森城へ加増転封。政宗の側近・屋代景頼が城主となる。
1591年 伊達政宗豊臣秀吉に会津地方を没収される。その後、蒲生氏郷、会津に入封。その支配下に置かれる。
1598年 上杉景勝、会津に入封。上杉家臣・甘粕景継が城代となる。
1600年 甘粕景継の留守中に伊達政宗の攻撃を受けて落城する。
1602年 伊達政宗の側近・片倉景綱(小十郎)が城主となる。以後、片倉家が歴代城主をつとめる。
(メモ)
 伊達家臣・片倉家の居城だが、一国一城令の例外として認められ明治維新まで存続した。
 建造物はすべて復元だが、よくできている。伊達家の支城という立場から、天守は天守と呼ばず、大櫓と呼ばれた。
木造復元天守(三階櫓、大櫓) 大手二階門(復元)と天守 天守から見た大手二階門